ランドセルのカラーが赤と黒だった理由

ランドセルのカラーが赤と黒だった理由

近年のランドセルはカラーバリエーションが豊富で、数多くの選択肢の中から好みのものを選べるようになっていますが、一昔前までは女の子は赤、男の子は黒が主流でした。
そもそもランドセルは、江戸時代末期にオランダからもたらされた布製のバックパックを軍事用バッグとして利用したのが始まりだと言われています。
そして通学用カバンとして利用されるようになったのは明治時代からで、現代のような箱型のものが登場したのは明治20年だとされています。
この当時、ランドセルには天然の牛皮革が使用されていたのですが、当時の染色技術では天然の牛皮革をムラなく染めるのは難しく、比較的キレイに仕上げられるのは赤と黒のみだったそうです。
これが昔のランドセルのカラーが赤と黒の2色だった理由となります。
ただし、赤と黒になった理由には諸説あり、単純に男の子と女の子を直ぐに見分けるために、ハッキリとした色合いの赤と黒が選ばれたという説もあります。

最近のランドセルはバリエーションがとても豊富

一昔前まではランドセルというと、男子が黒で女子がピンクで特に装飾もないのが普通でした。
しかし近年は、黒だけではなくこげ茶・青・グレー・ピンク・オレンジ・紫・ラベンダー・水色と実にいろんな色があります。
また、デザインも珍しく凝った刺繍やパールが施されていることも珍しくありません。
バリエーションが豊富なためにどのランドセルを選んだらいいのかとても迷い、ラン活という言葉が聞かれるほどです。
どのランドセルを選ぶかは自由ですが、6年間使用することを念頭に置いて選ぶのは大切ですが、例えば女の子であればピンクでリボンやプリンセス模様の装飾が施されているのを選んだ場合、低学年のうちはそれでもいいかもしれませんが高学年になるとお姫様系は少し恥ずかしい、と思える場合があります。
ですから、先のことも考えて購入することは重要ですし、デザインだけではなく重量・容量・フィット感なども確認することも忘れるべきではありません。